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鉄錆廃園

牙狼の二次創作メインサイト

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03.「指先」

 新年最初のお話だというのに、超短編でスイマセンスイマセンスイマセン!

 久々の「それは甘い20題」から「指先」です。




 
 真夜中。
 隣で眠る気配がそろそろと起き出したことに、鋼牙は気づいた。
 だが、彼は目を開けない。
 待ちわびるのは、滑らかな女神の指先――


「指先」


 いつからだろう?
 その儀式のような行為に気づいたのは、しばらく前のことだった。
 リビングでのうたた寝のひとときや、深夜、静かな眠りの中にいる時に、それはそっとやってくる。
 細く、柔らかな指先が頬をなぞる感覚に、鋼牙の意識はハッキリと覚醒したが、目は閉じたまま表情ひとつ動かさない。
 カオルを驚かせたくないからだ。
 鋼牙が眠っている時、彼女は時折こうして彼の頬に触れてくる。
 その温もりを確かめるように。
 生きていることを、その喜びを噛みしめるように――
 カオルは手のひらで頬を包むように撫で、最後に額にそっと唇を落として離れてゆく。
 いつもその手を引き寄せ、抱き締めたい衝動に駆られるが、カオルの静かな気持ちを乱したくなくて、それをぐっと堪えて寝たふりを続ける。
 彼女の心がそれで安らぐのならば。
 カオルがそっと安堵したような吐息をもらし、再び身を横たえたところで、鋼牙は寝返りをうつフリをして彼女の細い身体を抱きこんだ。カオルは一瞬驚いたように肩を震わせたが、すぐに身を預けて寄り添う。
(……カオル。すまない)
 彼女を脅かすすべてを取り去ってしまいたいけれど、一番大きなそれは自分の生き方のせいで……。
 それを変えることができないことを、鋼牙は胸の内で詫びた。

 
 願わくば、この穏やかな時が一秒でも長く続くことを望みながら。
 二人は静かな眠りの女神にその身を委ねた……。
 

 おわり

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  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:2
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管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/01/04(月) 06:27:42 |
  2. |
  3. [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/01/09(土) 22:14:56 |
  2. URL |
  3. とらこ
  4. [ 編集 ]
こんばんわ、まー母さん様。
新年最初が月並みな超短編でホントにスイマセンスイマセンスイマセン。
カオルはいつもニコニコしてても、やっぱり不安だし、たまに確認作業したいよね~と思ってつらつらと書いてみました。
寝たふりの鋼牙はちょっとずるっこでしたがw
ああ。いつになったらカッコいい鋼牙が自在に書けるようになるのでしょう……。
他の書き手の皆様が羨ましいです。
突如降ってきた新ネタを必死にメモしつつ、風邪の残した咳と戦う今日この頃……。
まー母さん様もお体にはお気を付けください。

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プロフィール

とらこ

Author:とらこ
ど田舎在住の超インドア人間。
牙狼とV系の音楽をこよなく愛してます。

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